個人事業主の税金開業お役立ち講座

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アフィリエイトをしていた場合に税金はいくらぐらいになるの?

アフィリエイトの税金に驚く人

アフィリエイトでようやく収益が発生してきた。個人事業主として開業したけど、まぁ税金なんてあまりかからないだろうから大丈夫だろうとは思うけど…。
知り合いとかは税務署から連絡が来て大変だったというけど、自分はまだまだ心配しなくても問題ないよな?


アフィリエイトで収入を得た場合、実際のところ税金はいくらくらいかかるのでしょうか。ほかに給与所得などがある場合には計算が複雑になるので、ここではアフィリエイトの収入のみの場合の計算の仕方を考えてみます。

 

アフィリエイトの収入は事業所得か雑所得

アフィリエイトで得られる収入は原則的には事業所得の収入か雑所得の収入になります。

 

継続して事業として収入を得ている場合は事業所得、一時的に得た収入であれば雑所得というように大まかに分かれます。

以前はかなり副業だと事業所得として認められにくかったのですが、近年ではいわゆる兼業アフィリエイトの方でも事業所得で問題なさそうです。

まぁ、アフィリエイトから収入を得るのって、本業と同じぐらいに時間を要しますからね…。

やや脱線しましたが、どちらにせよ所得税では総合課税となり、最終的に所得が大きくなればなるほど税率が上がるという累進課税が適用されます。

よく稼ぐようになったら法人にした方が良いという話が出るのは、所得税というのがこのように稼ぐほど税金が高くなってしまう仕組みだからですね。

いや~日本って本当に頑張りがいがない税制だと個人的には思っています。基本的に弱者を起点とした立法になっています。

収入の次に所得を計算する

一番頭の収入がどこに区分されるか分かったら、次は所得を計算します。

所得はシンプルです。

収入▲経費=所得

たとえば、その年の1月1日から12月31日までの収入が100万円あったとします。まずは収入を得るためにかかった必要経費を差し引きます。

必要経費としては、たとえばパソコン代やスマホ代、家賃や光熱費などが考えられます。ここでは10万円とします。

すると所得が90万円となるんですね。

所得に税率をかければ所得税のできあがり!

所得を出したら、そこから誰でも適用できる基礎控除の38万円を引くと税金をかけるための所得である課税所得が出ます。

例からいけば90万円から38万円を引いて52万円になります。

この金額に所得税の税率をかけて税額を算出します。所得税の税率は5%から45%の7段階に分かれていますが、今回の52万円に対する所得税は5%なので、26,000円となります。

ほぼ同様の算式に基づいて所得を出して住民税も市区町村の方で計算されます。住民税の場合には税率は10%というところが多いです。

本来は所得控除などを加味する

実際の詳細な計算では、自分で払っている社会保険料や生命保険料などの控除があれば差し引きますが、配偶者の扶養に入っていて社会保険料の支払いなどを自分でしていない場合も考えられますので、それぞれの場合によって計算は異なってきます。

いずれにせよ税金がどのような計算で算出され、いくらくらいになるのかはだいたいの流れを知っておかないとですね!

とにもかくにも年間で所得が出るぐらいにアフィリエイトで収益が出るようであれば確定申告は必ずしておくようにしましょう!